立地からニーズを考える
倉庫業を始めるときには立地とニーズを考えるのがまず大切です。倉庫業を始めるケースとして、土地があるから倉庫を建てたい、良さそうな土地があるから買って倉庫業を営みたいといった例が典型的でしょう。土地ありきの場合には土地からニーズを考えることが重要です。ニーズがない倉庫を建設しても借りてもらうことができず、建設にかかったコストをまかなうことすらできません。立地に合わせて周囲にどのようなニーズがあるかを調査することから始めましょう。例えば、交通の要衝に倉庫を用意できるなら物流会社が中継点として利用してくれると考えられるでしょう。大型倉庫で出入りしやすい設計にすると喜ばれます。一方、交通網の中心から離れている場合にも、周囲に製造工場があれば倉庫として使ってくれる可能性があります。その工場での製造品を確認して、格納しやすい倉庫設計にするのが良い方法です。
顧客を見つけてから設計する
倉庫を建設して倉庫業を始めるときには、設計段階で顧客を見つけておくと失敗しません。まずは土地の周辺で営業活動をしましょう。倉庫がなくて困っている、倉庫があれば使いたいといったニーズを見つけることができれば、その顧客が使いやすい設計の倉庫にするとずっと使ってくれるでしょう。倉庫ありきで顧客を探しても、設備や大きさ、セキュリティなどのニーズが合わないことがよくあります。まずは可能な限り顧客を見つけて、できるだけ広くニーズに応えられるように倉庫を設計しましょう。
3PLとは、Third(3rd)Party Logisticsの略称で、荷主の立場に立ってより良い物流改革を提案し、物流業務を担うことを指す言葉です。